1.開会挨拶
中心市街地活性化協議会 五十嵐会長
来賓 岩見沢市長 渡辺孝一 様
2.中心市街地活性化基本計画に掲げた事業の実施及び達成状況の報告
岩見沢市経済部経済活性化担当主幹 海老原 氏
最初に基本方針として基本計画に掲げる3つの方針(1)・住みたいと思う暮らし環境づくりについて(2)ふれあいと交流のある賑わいづくり(3)地域産業の活力を生み出す環境づくりについて説明。また基本計画に掲げる事業はそれぞれ役割分担があり、北海道・岩見沢市・民間事業者・地域住民が行うものなど、様々な事業がありそれらが一体となって魅力あるまちがつくられる。今まで取り組んできた事業を3つの目標ごとに説明。1つ目は、まちなか住まいを促進する事業として賃貸マンションの整備事業を紹介し、完了した事業は2棟あり64戸の住宅が供給された。その他駅北の再開発土地区画整理事業の中で今後市営住宅の建設が予定され50戸の住宅が供給される。続いてまちなか回遊を促進する事業として、駅北地区とのまちなかをつなぐ有明連絡歩道、ラルズ跡地のぷらっとパークで実施されるイベント事業、駅東市民広場公園とイベントホール赤れんがでも数多くのイベントが開催され、その他シャッターアートやイルミネーション事業もまちの魅力向上やまちなか回遊に一役買っている取組み事例として紹介した。また空き店舗活用事業として商店街コンバージョン事業を挙げ空き店舗対策に効果を発揮していると説明。3つ目にまちなか雇用を促進する事業としてラルズ跡地活用事業やITビジネスセンターなどを例に関連して雇用が生まれていると説明した。基本計画に盛り込まれている事業は、68事業あり完了または実施中のものが52事業と全体の76%の事業が進められ、計画通り事業は実施されていると報告。最後に数値目標の達成状況について、中心市街地居住人口・中心市街地歩行者通行量・中心市街地従業者数それぞれの現状値と今後の事業展開について説明した。
3.基調講演 『生活者視点のまちづくり』
(株)全国商店街支援センター取締役センター長 服部 年明 講師
冒頭に変化する社会への対応としてまちづくりを進めるには、今までの考えで取り組んでいては将来に大きなツケを残す。その中で将来どのようになっていくかをきちんと把握して事を進めなければならないと説明をし、データに基づく人口減少と高齢化社会、生産人口といった切り口から見ると20年後のマーケットは縮小する。
次に長野市における中心市街地の事例紹介を中心に、まちの中心部に位置する大型商業施設撤退後の空洞化対策として、大型店跡地の再生だけではなく二つの核施設をつくって中間をモール型にする再生事業を実施した。まちづくり実施の際、商業者視点ではなく基本は生活者視点のグランドデザインが重要と説き、地域住民が協同し地域の魅力づくり、地域価値の向上に賛同できるよう5年後はこのようなまちになるというグランドデザイン(戦略)を行政や商店街、商工会議所などが共有した上で、計画実行に移すことが必須である。生活者視点とは、まちの中に交流する機会と場所をどれだけ与えるかが必要で、そうすることによりまちに来る目的ができる。また、働く人、まちに訪れる人が増えたら商業は成り立つ。最も重要な点としては、戦略が定まったら5年間という期間、エリアを集中して徹底して実施することが大事であると語った。
次の事例として小さな商店街が生活者視点という発想をかえて成功した例を挙げ、商店街活動について自らの店の売上を上げるための協働する努力をしていないと指摘した。アーケードの補修や街路に花を植えるといったことは当たり前のことであり、一方で個店同士が連携をして評価しあうような体制、全員参加の活動が大事であると説明した。
4.岩見沢市におけるまちづくりの視点 トークセッション
中小企業基盤整備機構北海道支部 山下中心市街地サポートマネージャー
(株)全国商店街支援センター取締役センター長 服部 年明 氏
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